レシフェ (Recife)
ポルトガルの植民地の一部であり、2km北にある砂糖産業の中心地オリンダの外港であったが、オランダが1630年にこの地方を占領し、レシフェに拠点を置いたことが発展の契機となった. オランダ統治下の1637年から1644年にかけて、当時の総督のもとで新市街や宮殿、新旧両市街を結ぶ橋などが建設され、それまでの港湾機能に加え統治機能や商業機能も備えた本格的な都市建設が行われた. 1654年にポルトガルがこの地方を奪回し、オランダ人に変わってポルトガル人がレシフェの住民となったものの、商業機能はそのまま維持され、オリンダをしのぐ都市となっていった.
ポルトガル王室から奴隷貿易の受け入れ港としての特権を与えられていたため、サルヴァドールやリオ・デ・ジャネイロなどとともに奴隷貿易の拠点としても栄えた.
2022年5月、集中豪雨に襲われ市内が冠水. 床上・床下浸水多数. レシフェを含む州一帯で死者数100人以上.